フォルクスワーゲン ゴルフプラス
ゴルフ譲りの基本性能に快適な居住空間を実現したトールサイズ・ハッチバックが登場
レポート=島崎七生人 写真=ZIPNIX(2005年11月21日)
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85mm背の高いゴルフ。ゴルフプラスとはどんなクルマなのか?と訊かれ、もっともシンプルに答えると、こうなる。それを多様化への対応と受け止めるか、(自信なげゆえに出された)別テイクと捉えるか、判断に微妙なところはあるような気もする。まして7人乗りであるが、ゴルフ・トゥーランがすでに用意されているのだから、だ。
が、ややこしく考えず素直に受け容れるなら、ゴルフ・プラスは間違いなく“いいクルマ”である。
実にわかりやすいのは、冒頭でも触れたとおりゴルフとは、全高以外のサイズがまったく同じということ。対してトゥーランと比較すると、全長で−185mm、ホイールベースで−100mm、全幅で−35mm、全高で−65mmとなっている。つまり「シートは2列でいいが、きょうびミニバン風のゆったり感はほしい」と考え、なのでゴルフに食指を動かさないでいる(日本でも数多い)ミニバンの実用性を欲するユーザーのためのクルマ、そう捉えるのが正しい、のだろう。
スタイルは、これでもかというほどに大人しい。円形状にLEDを配置したテールランプこそアクセントになっているが、派手さや個性をあえて抑えたような佇まいをみせる。
インテリアも、手堅さの見本のような出来栄え。2列備わるシートはゴルフに対し、ヒップポイントが前+75mm、後ろ+85mmそれぞれ高いのだそう。けれど床が低く、ウエストラインが高めなので、小柄な日本のドライバーなら、高さ調整をやや“高め”にセットし、見晴らしのいい視界を得るようにしたほうがシックリくるようだ。スペースは前後とも十分に広く、後席はフロア中央にトンネルこそ残るが、前後に160mmのスライドが(6対4に分割された左右が独立で)効くから、スペースを広げ、さらにゆったりとした空間を使うこともできる。
ラゲッジスペースは床が2段になっており、後席は1アクションで背もたれを前倒しさせ、フロアを広げる仕掛け。スペースは395〜1450Lという。
走らせた印象は、きわめて快活だった。「E」が1600cc(116ps/15.8kg-m)で「GLi」が2000cc(150ps/20.4kg-m)で、ここというときの加速感などは2000ccのほうが力強いのは確か。しかしどちらも6速ATが組み合わせられるため、1600ccでも、街中を想定したようなシーンでの小気味いい走りは十分に実現されている。乗り味は、クルマの重心がゴルフより高い分、サスペンションでその対処をしているようだが、走り出せばフラットで安定感が実に高い、快適な乗り味が提供されていた。
ボディサイズの全長、全幅はゴルフと同じ。全高のみゴルフより85mm高くしている。これによりドア、ボンネット、ルーフは新設計とし、ヘッドランプも新形状だ。LEDを採用したテールランプはフォルクスワーゲンとしては国内導入初だ。
フロントシートにはアクティブヘッドレストを採用。リヤシートは160mmのスライディング機能と角度調整機能を装備。ラゲッジルームには、2層式のバリアブルカーゴフロアを採用した。
ゴルフプラスEに搭載される1600cc FSIエンジンは、4バルブDOHCで、連続可変式のバルブタイミングコントロールシステムを採用。トランスミッションには、ティプトロニック付6速ATを組み合わせる。

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