BMW 3シリーズ
Dセグメント・プレミアムセダンでは最良の走り屋御用達モデル
レポート=中村考仁 写真=ZIPNIX(2005年11月14日)
※コンテンツ内の写真画像をそれぞれクリックすると、拡大写真がご覧いただけます
エンジンのスペックを見ただけで、いかにもお金のかかっていそうなクルマ。それが新しい3シリーズだ。E90のコードネームを持つ新しい3シリーズは、6気筒エンジンが新開発のN52と呼ばれるものに変わっている。一体どこが違うかというと、その最たる部分はクランクケースやヘッドカバーなどにマグネシウム合金を採用している点。まあ、エンジン命のBMWとしては当然かもしれないが、素人目に見ると凄くお金がかかっていそうに見える。そして、ダブルバノスに加えて今回からバルブトロニックも採用された。これでエンジンに注ぎ込んでいる技術がすべてこのエンジンにも採用されたわけだ。
従来最もポピュラーだった318はなくなり、新たに320がエントリーレベルのモデルとなっている。しかしこれ、従来の318と同じ2000cc直4のN46ユニットを搭載しているから、いわば名前だけがスライドしたということである。しかしどうしてそうなったか。多くの人はBMWの車名がシリーズ名と排気量の組み合わせによるものと理解している人が多いと思う。でも答えは×。頭の3は確かにシリーズ名だが、その後ろの数字は何とそのエンジンのトルクを示す。だから、320は200Nmだし、330は300Nm。323は2500ccの排気量を持つが、トルクが230Nmだからこの名前になる。というわけで排気量と名前が一致しなくても合点がいくだろう。
というわけでベーシックな320に4気筒が搭載される以外他はすべて直6のN52ユニットである。トランスミッションはすべてステップトロニックの6AT。ベーシックモデルも差別せず6ATとした点は拍手モンである。ボディはかなり大型化したが、それでもホワイトボディ同士で比較すると先代のE46と同等に重量が抑え込まれているあたり、やはりBMWらしい走りへの拘りが見える。というわけで、その仕上がり具合はまさにワンランク上というにふさわしいものだ。
先代と比べて全幅で78o、全高で6oとボリュームを増したボディは安定感のあるデザイン。7シリーズからシャープなライト周りの印象を受け継いで、一クラス上の貫禄を醸し出す。
全長、全高、全幅、に加えホイールベースは+35oとすべてを大型化し、広い室内空間と居住性を確保、特に後席の居住性は格段にアップした。
拡大したボディサイズとは反して、グッと絞り込んでスマートでシンプルにまとめられたリヤテールのデザイン。

|