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試乗レポート

ホンダ S2000



排気量を2200ccへと変更し、中・低速回転域からパワフルで余裕のある走りを実現

レポート=島ア七生人 写真=ZIPNIX(2006年1月17日)

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概要 どんなクルマか?

1999年4月、ショーカーが量産化される形で登場したのがS2000だった。その後2000にはVGS搭載のtype Vを追加を始め、2003年にはシャシーが再セッティングされるなど、熟成を重ねて今日まできたのはご承知のとおり。

そのS2000がマイナーモデルチェンジを受けた。

最大のポイントは、エンジン排気量が拡大され、従来の2000ccから2200ccと変更された点だ。これに伴いスペックは、最高出力が242ps(250ps=従来型)、最大トルクは22.5kg-m(22.2kg-m=同)に。トルクは従来は7500rpmでピークを迎えたが、新型では6500〜7500rpmの幅で最大トルクを発揮する形だ。

ほかにDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の採用、6速MTのローギヤード化(1〜5速)なども。そのほか、クラッチケース、ディファレンシャルギヤケースの剛性アップ(ギヤの強度アップも)。サスペンション関係もジオメトリーの見直し、ダンパー/スプリング/スタビライザーの仕様変更、ステアリングギヤ比変更(13.9→14.9)、タイヤサイズの変更(前=205/55R16 89W→215/45R17 87W、後=225/50R16 92W→245/40R17 91W)、リヤアッパーアームブッシュ容量拡大、ボディ剛性アップ、エンジン本体もシリンダー精度の向上ほか、メカニズム面だけでも、実に多岐におよぶ部位に手が入れられている。

さて、そうした結果、ホンダが何を狙ったか?だが、走らせてみてそれはすぐに理解できた。簡潔にいえば「高性能さはそのままに、より親しみやすく」といったところだろう。それは初期のS2000と較べれば歴然としていて、タイヤ径と幅が拡大されたにもかかわらず、乗り味が非常にまろやかになっているのがわかる。またエンジンフィールも、レブリミットが今回8000rpmに設定されたが、それ以上に中・低速域のトルクが圧倒的に充実したことで走らせやすくなったのも印象的。ストロークアップ(84.0→90.7)やDBWの新採用も見逃せないが、これまでレーシーなイメージすらあったS2000が、一気に、広く公道でファンなドライブを楽しむためのエンスージアストのための洗練されたクルマになった、そんな風なのである。ステアリングの反応も決してダルになったわけではなく、ドライバーの気持ちにすんなりと馴染んでくれる自然なフィーリングを伴っている。

唯一、吸気系の変更によるものなのか、高回転域で聞こえるエンジン音がわずかにくぐもって聞こえるように思えたのが気になった点か。しかし、半ばハンドメイドといってもいい、手の込んだ丁重な工程によってラインから生み出されるS2000は、質の高い日本を代表するスポーツカーとして、依然、貴重な存在であるのは変わりはない。


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ホンダ S2000 写真拡大2 エクステリア、インテリアともに新色を追加し、大径を強調した新デザインの17インチアルミホイールを採用した。また、ステアリングホイールのデザインや、シート剛性向上のためにシート形状が変更されている。

ホンダ S2000 写真拡大3 2200ccLと変更されたエンジン。最高出力を242ps、最大トルクは22.5kg-mとし、中・低速回転域から力強いトルクを発生する。足回りを含め、日常での走りの質感が高められた。

ホンダ S2000 写真拡大4 今回のマイナーチェンジで、タイヤサイズも前=215/45R17 87W、後=245/40R17 91Wへと変更されている。



さらに詳しく知りたい方は
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