フォルクスワーゲン ジェッタ
“正統派”のセダン党にお薦めする“硬派のスポーツセダン”
レポート=桂伸一 写真=ZIPNIX(2006年2月8日)
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無用なデコレーションの類を一切省いたある意味質素な4ドアセダン。というのが第
一印象。だがこれぞ本当の本物、硬派のスポーツセダンと呼ぶに相応しいまさに4ドア
版“ゴルフGTI”。それが日本に上陸したばかりのジェッタ2・0Tである。従来の「ボーラ」 改め「ジェッタ」の呼称を全世界的に統一、復活させた。全長、全幅、全高、ホイールベースを含めてひと回り、いやふた回り大型化されたサイズは、当然のように居住性の良さに貢献。日本的には従来サイズでも十分だったが、平均身長がいまだに伸び続けている自国ドイツ国民のための大型化だから致し方ない。
ゴルフGTIが黒に赤のストライプが入る伝統のGTIマスクなのに対して、ジェッタはやや上級感を漂わせるクロームを配したグリルとなる点が大きな違い。もちろんゴルフのハッチバックに対して「客室」とは仕切られた527Lの大容量トランクルームを持つノッチバック・スタイルが最大の違いだ。 ドアを開け室内に乗り込むと、天上の高さを含む広々とした空間の広がりをまず感じる。座面の硬いシートは、これだからこそ沈み込みによる体の変形を抑え、長距離ドライブでも疲れを知らない。ステアリングは上下と手前に引き出せる調整幅の広さから、小柄なドライバーでも好みどうりのドライビング・ポジションが確保できる。大小様々な体系に完璧に合わせられるドイツ車のこういう点は国産車が見習うべき最大の課題だ。
エンジンはGTIと同様の2リッター・ガソリン直噴+ターボ。アクセルを踏み始めたまさにその瞬間からターボの威力により、まるで3リッターNA(自然吸気、ノンターボ)エンジンかと思うほど強力な加速感が得られる点が、最新のターボエンジンの特長だ。
ミッションは6速DSG。シフトアップ〜ダウンで駆動力の途切れ感がないため、変速ショックがなく常に滑らかな味わい。加速の鋭さはGTIと何ら変わらないが、エンジンサウンドは”ボォッー”とGTIほど重低音の太さと迫力とは違い、ソフトに抑え込まれた感がある。
乗り味はスポーツセダンのキャラクターだけに引き締まった硬さがあり、いかにもアスリート的に俊敏な動きと路面からの衝撃も一発で吸収して、車体の前後左右への傾き、姿勢変化を抑えている。ただその硬さは角ばった”ガチガチ”のモノではなく、弾力はあるがけして振幅は増えない収まりの良さが印象。
独立した居住空間を求める“正統派”のセダン党にお薦めするが、今回の2・0Tターボ ほど強力な動力性能は必要ない、というムキには2リッター自然吸気の「ジェッタ2・0」 という選択肢もある。
上級感を漂わせるクロームを配したグリルを採用し、ゴルフとは異なった落ち着いた印象のフロントマスク。
「客室」とは仕切られたトランクルームを持つノッチバック・スタイルながら、スポーティーかつエレガントなリヤデザインにまとめられている。
基本的にはゴルフと共通のインテリアデザインながら、黒の引き締まったインストルメントパネルにウッド調の化粧パネルを施し、落ち着いた上質感を演出。

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