ランドローバー レンジローバースポーツ
ダイナミックな走りを優雅さを併せ持つアスレチックフィールの高性能スポーツ
レポート=島ア七生人 写真=ZIPNIX(2006年3月9日)
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ランドローバーの5番目の車種として、鮮烈といえば鮮烈な、まったく異次元のレンジローバーが登場した。
その名もレンジローバー・スポーツ。何といっても若い成功者が目立つことを厭わないユーザー向けと、想定ユーザー自体が相当にコアである。が、ポルシェ・カイエンなど、高性能SUVの登場はよほどインパクトがあったと見え、(率直に言って)形振り構わず...そんな印象すらもつクルマに仕立てられている。
先に登場したディスカバリー3とベースは共通という。もちろんスタイルは、レンジローバー一族であることがわかるものだが、着座位置に対し相対的にウエストラインが低い“コマンドポジション”を採用するも、レンジならあるはずの、フード先端左右の盛り上がったプレス形状はなお、さらに前後ウインドは大きく寝かされ、ホイールベースも135mmも短く、ドアも何やら“詰まった”感じだから「おや?」と思う。そしてスーパーチャージャー仕様なら何と275/40R20インチというタイヤを履くから、さながらドレスアップカーショーの展示車のようである。
室内もレンジ風ではあるが、斜めに構えたセンターコンソールなどが包まれ感を演出し、スポーティカー的なムード。トリムカラーにもよるが、オリジナルのレンジの、あの癒されるような空間とはひと味違う。実用性はそこそこあるが、バックドアは上下2分割ではなく、一般的なハネ上げ式を採用する。
そして走らせてみると、これはもう舌を巻くほかない。スーパーチャージドであれば、V8の4/2・エンジンを搭載し、何と390ps/56.0kg-mものパフォーマンスを叩き出す。なのでいかに2.6tになろうとする車重があろうともモノともせず、アクセルを少しでも深く踏み込もうものなら、まるで大排気量のスポーツカーのような爆発的な加速が始まる、のである。組み合わせられるのは6速ATだが、もはや段が切ってあることが無意味なほど...で、勾配のついた山道など軽々と登りきってしまう。かなりダイナミックである。
乗り味も電子制御のエアサスペンションがスポーティに管理されていることもあり、手応えがある。というか、路面のよくない舗装道を低速で流すような場面では、ハードな乗り味でさえある。
立場も性格もターゲットユーザーとは対照的(?)なせいか、レポーターにはこのクルマのよさがすべて受け入れられる用意がなかった。が、ポルシェ・カイエンなどを狙っているユーザーなら、このクルマの高性能スポーツぶりは、きっと琴線に響くだろう。
※ ランドローバー レンジローバースポーツの カタログ
※ ランドローバー レンジローバースポーツの クチコミ
クラムシェル(貝殻状)のボンネットは特徴的。3本のバーが特徴的なグリルには、エンジンパフォーマンスと吸気性能を高めるために大胆なメッシュ加工が施されている。
レンジ風の垂直のラインが強調されたセンターコンソールは包まれ感を演出し、体をホールドするシートはスポーティカー的。着座位置を高く設定した独自の「コマンド・ドライビング・ポジション」で良好な視界を確保でき、ドライビングを楽しむ理想的な環境を整えている。
428PS:排気量4200cc・最高出力287kW/5750rpm(390ps/5750rpm)V型8気筒DOHCスーパーチャージドと、448PN:排気量4400cc・最高出力220kW/5500rpm(299ps/5500rpm)V型8気筒DOHCの2タイプが用意される。

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