ダイハツ COO
試乗車は1.5リッターの最上級となるCXリミテッド。第一印象というのは大切なもので、シートに座っただけでbBとはちょっと違う大人の雰囲気に気持ちが落ち着いてくる。フロントシートはbBと同一で、左右が独立してスライド&リクライニングするセミベンチ仕様。
シートバックはそれほどでもないが、クッションはかなりフラットなデザインとなっている。しかし、乗ってしまえばある程度クッションが沈み込み、なかなか上手に身体をホールドする。かつてのフランス車に見られたハンモック式シートのように、見た目と座ったときではシートの印象がずいぶんと異なる。
ATセレクターはコラム式だが、レバーを縦に配置することですんなりと操作ができる。Dレンジに入れ、ブレーキペダルから足を外すとスッと前に出て行く。ごく低速のトルクは十分で、坂道でもトルク不足で後ろに下がるようなことはない。そこからアクセルを軽く踏み込むと、グッとボディを前に運んでくれる。まったくもってストレスはない。
ボディ剛性がしっかりとしていて、エンジンやミッションの取り付けもソリッド感がある。エンジンで発生したトルクは余すところなくタイヤに伝えられている印象で、引きしまたところがあるのがいい。
アクセルペダルを床まで踏み込んでフル加速を試みる。1トン強のボディ、そして109馬力というエンジンの性能を考えれば十分な加速感。試乗は富士五湖の一つ、河口湖の周辺で行われたが、富士山に向けての登り坂でも十分な力強さを示してくれた。
コーナリングは十分にダンピングが効いたサスペンションのセッティングに助けられて、ゆったりとした動きをする。重心が高いクルマなので、それなりにロールはするが、ロールするスピードがゆったりとしているので、不安感はまったくない。ハイスピードでコーナーへ入っていっても、姿勢は安定している。VSCの効きもお節介感がなく、すんなりとしている。ひとりで運転しているときに、走りを楽しむようなドライブも十分にできるタイプの味付けだ。
静粛性の高さもクーの大きな魅力のひとつだ。エンジンやミッションのノイズが抑えられているのはもちろん、サスペンションからの入力ノイズも少ない。それにも増して、四角く直線部分が多いクルマなのに、風切り音がよく抑えられていることに関心させられた。
走りのテイストはバタつかず比較的落ち着いた印象。四角いボディが功を奏して前方視界も良く、運転がしやすい。
搭載エンジンは1500ccの直列4気筒DOHCで、最高出力は109馬力を発揮する。組み合わされる変速機は4速ATとなっている。
そこそこ踏ん張りを見せるCOOの走りを支える足回り。

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