日産 モコ
今回試乗を行ったのは、自然吸気エンジンを搭載するE。自然吸気エンジン車はベーシックなSと上級のEがある。
モコEの自然吸気エンジンは54馬力、軽自動車でもパワフルなモデルなら最高出力64馬力となるので、それらと比べると10馬力のダウン、約15%もパワーが低いことになる。しかし、走らせてみれば意外はほどによく走るのだ。
特に低速トルクがしっかりとしていることにはビックリさせられる。小排気量のエンジンでも、高回転まで回してやればパワーが絞り出せるのは当たり前。
しかし、このモコに搭載される3気筒の660ccエンジンは、アイドリングからちょっとアクセルペダルを踏み込むだけで、しっかりとした力強い加速を示してくれる。
低回転で走れるということは、イコール静かということにつながる。ひと昔前の軽自動車だと、乗っている時には常ににエンジンが頑張っているという印象であったが、現在の軽自動車はそうした印象は薄く、しっかりとした走りが可能なのがいい。ある程度の長距離なら、これでも行けると感じるフィールなのだ。
また、中間加速のしっかり感も大切な部分。ゆっくりとアクセルを踏んでいけば、例のエンジンが頑張っている状態を作り出すことなく加速できる。
ただし、アクセルをドンと踏み込んでしまうと、ミッションがキックダウンしエンジン回転が急上昇。少々ノイジーな加速となってしまう。ターボエンジンなどを搭載するパワフルなモデルなら、多少ノイジーでもその加速感を味わうことで相殺ができるのだが、この自然吸気エンジンにはそれが似合わない。逆におっとりと静かな領域を上手に使って乗るのがいい感じだ。
軽自動車はボディが小さいことが影響し、全体的にシャシー剛性が高いことが多い。
モコもそうした例に漏れることなく、しっかりとしたボディ剛性を発揮。乗り心地は高いレベルが確保されている。もちろん、ホイールべースに限界があるので、多少ピッチングは気になるところだが、それはボディサイズを考えれば当然のこと。
コーナリングはそのかわいいスタイルからは想像しづらいほどにしっかりとしている。 その気になって攻めても、なかなか破綻はしない。また、タイヤの限界を超えるときの挙動もわかりやすく、コントーラブルなものだった。
車体の傾きは自然で、カーブ走行でも不安感はない。軽自動車だからといって「ガマングルマ」という時代は終わった。
最高出力54馬力を発揮するターボなしの660cc直列3気筒エンジンを搭載している。組み合わされるのは4速AT。
乗り心地重視のタイヤを装着しており、普通のドライブではまず不快感はなく、ファミリードライブで快適な走りを提供してくれる。

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