Saab 9-5 エステート・エアロ
06モデルのサーブ9-5エステート・エアロは、エアロ専用となる2.3リッターのターボエンジンを搭載する。このターボユニットは、ハイプレッシャータイプで、最高出力は260馬力を発生。スポーツモデルならまだしも、セダン&サルーンという位置づけで、リッター100馬力を超えるエンジンを搭載する欧州車というのは、ちょっと珍しい部類に入る。
エンジンパワーは十分なトルク感、パワー感を持ったものだが、ちょっとしたクセも合わせて持つ。現在の多くのターボエンジンは、ターボが効きはじめるまでの、いわゆるターボラグと言われる若干の時間の遅れがほとんどないセッティングが施されるが、この9-5エステート・エアロのエンジンにはターボラグが存在する。
もちろん、余裕をもってゆったりとアクセルペダルを踏み込んでいけば、操作そのものがターボラグを吸収してしまうのだが、アクセルペダルを一気に踏み込んだ際には、エンジン回転が上昇してから、一瞬遅れてそれに追いつくようにトルクが増してくる。
運転しづらいという部類に入るターボラグではないので、なれてしまえばあまり気になることはないだろう。それよりターボラグを享受しても十分に納得のいく、高いトルク感のほうが魅力的。とくに高速道路を流している時などは、エンジンがしっかりとトルクを発生してくれているのが手に取るようにわかり、自分が大きな余裕を持ちつつ走っている感覚があり、ゆったりとした高級感を味わうことができる。
9-5エステート・エアロはサスペンションのダンパー、スプリング、スタビライザーを強化。さらにタイヤについてもアークの16インチに対して、17インチを履くなどして足まわりをしっかりと強化している。
しかし車格からも考えられるように、それほどビシッと締め上げたタイプのサスではなく、乗り心地もしっかりと確保している。エステートというボディを考えても、ギンギンに走る設定は似合わない。
しっかりとサスペンションが動くタイプの設定で、乗り心地を稼ぎつつロードホールディングも確保しているというタイプのもの。どちらかといえば、ロール方向よりもピッチング方向のほうが動きが大きい。乗り心地のいいサスセッティングにして、ロールをスタビで抑えているのだろう。
このピッチングが気にならない程度のアクセルワークを使うと、ターボラグも気にならない。つまり、このクルマはちょっとゆったりとしたアクセルワークで乗るタイプなのだ。そして、そうして乗ったときは極上の乗り味を示してくれる。
リヤが重いワゴンボディーでありながら、実に軽快、かつスポーティーに走れる最上級の「エアロ」は、最強のステーションワゴンと言える。
最高出力260馬力を発揮する2300ccのターボエンジンを搭載している。パワーも十分で、走りの性能に不満はない。
ATはマニュアルモードにすると、ハンドルに装備されたスイッチで素早く変速が可能となっており、ドライバーの意思に応じた走りが可能となっている。

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