三菱自動車 eKワゴン/eKスポーツ
今回のeKワゴンは基本的にプラットフォームとエンジンを旧型から流用したモデル。しかし、ボディには大きな変化があった。それは、左リヤにオプションとしてスライドドアを設けたこと。これはeKワゴンに求められる普段での使い勝手を向上するために設定されたものだ。
開口部は幅が530mm、高さが1005mmという設定。見た目はちょっと狭い感じを受けるが、実際に使ってみるとそれほどの狭さはなく、実用上問題のもの。狭い駐車場などで運転席からもっとも遠いリヤ左ドアが、同乗者が不用意に開けてしまうことを防止できるだけでも、期待感は高い。オプションの価格も5万2500円と納得のいくレベル。もちろん、電動開閉機構が採用されている。
今回のeKシリーズは標準タイプとなるeKワゴンが50馬力の自然吸気のみ、スポーティタイプのeKスポーツが同様の自然吸気エンジンと64馬力のターボエンジンを搭載する。
50馬力エンジンはすっきりとした吹けあがりで、普段の買い物などで使うのなら不満はないはず。試乗を行ったのがフラットな道ばかりのお台場だったが、その場で感じたトルク感だけでいえば登り坂でもあまりつらさは感じることはないだろう。
対して64馬力のターボエンジンはなかなかのパワフルさを持っている。ゆっくりと発進すると、歩く程度のごくごく低速時に、ちょっとだけトルク不足を感じるが、それもアクセルペダルの踏み方加減を覚えてしまえば、まったく不満にはならない。そして、スポーティに走らせようとしたときのフラットで、しっかりとしたトルクは頼もしさを感じる。
静粛性はなかなか高い。細かい部分をしっかりと作り上げている効果があらわれているようで、なかなかの好感がある。
コーナリング性能も先代に比べると1段階上に引き上げられたという印象。とくにターボエンジンを搭載するモデルは、タイヤサイズを大きくしていることもあり、限界が高くなっている。一方の自然吸気エンジンは、コーナリングや乗り心地に繊細さが加わったという印象。
おしいのはターボエンジンとスライドドアの組み合わせが選べないこと。また、スライドドアとフロントレカロシートとの組み合わせもない。
ターボ、スライド、レカロの組み合わせが可能なら、魅力はさらに倍増するはず。今後のラインアップ拡大に期待したい。
クセのないすっきりした乗り味のeKワゴンと比べ、eKスポーツはターボによるトルク感のあるパワフルな走りが得られる。
搭載エンジンは最高出力50馬力を発揮する直列3気筒のSOHCエンジン。eKスポーツには64馬力のターボエンジンが用意されている。
足回りは柔らかめの設定だが、ファミリー向けにはちょうど良い印象。フワついた感じはないので、乗っていて不快感はない。

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