ダイハツ ミラ カスタム
現在、多くの軽自動車はユーティリティ系中心の販売となっているが、それはユーザーがクルマのパフォーマンスよりも、広さや使い勝手を中心に選んでいるからにほかならない。かつては付加価値であったユーティティリティが現在は、主要な価値となったわけだが、それだけにこうしたセダン系(軽自動車場合はこうしたハッチバックもセダンと呼ばれる)の走りは、かなりシビアな目で見なければならないだろう。そうしたシビアな目での判断となった今回の試乗だが、それはまったくもって納得のいく性能を示してくれた。
エンジンは58馬力版と64馬力版の2種類を用意しているが、これはそれぞれに十分なパフォーマンスを持っていると言える。もちろん64馬力のターボエンジンのほうがパワフルで、坂道などでも十分に余裕を持った走りができるのだが、かといって58馬力の自然吸気エンジンが役不足というわけではない。
ターボエンジンは過給によるトルク変動はほとんどなく、意外なくらいにフラットなトルク特性だ。加速時はCVTを含めて若干のノイズを感じるが、それも許容範囲で軽自動車という枠のなかで考えれば、トップクラスに位置する動力性能と言える。対して自然吸気は全体的にトルクを一段階下にしたような雰囲気で、扱いやすさはかなりよく、ちょうどターボの過給圧を落としたような特性となっている。
ハンドリングは素直で、ステアリングを切ったなりに回っていく。フロントがストラット、リヤがトーションビームというFF車としてはごく普通なサスペンション設定だが、リヤの適度なロール剛性の高さがクルマの動きをスムーズで素直なものにしている印象。
ホイールベースを伸ばしたことも影響し、乗り心地はかなりいい。プラットフォームはムーヴと共用するが、ムーヴよりも低い車高などが手伝って、全体的なまとまり感がよく、さらに進んだ乗り心地を得られている印象がある。カスタムはベンチタイプ、ミラはセパレートタイプのシートを採用するが、どちらも大柄な私を許容してくれるサイズで、ホールド性もそこそこ確保しているものであった。
ターボエンジンは64馬力を発揮するが、走りの感触はピーキーなパワーの出方ではなく、トルクたっぷりの加速を見せる。
インパネシフトを採用しており、自然に手を伸ばしたところにセレクトレバーがあるのは便利だ。
タイヤノイズが多少聞こえてくるが、標準的なレベルよりは低い。タイヤ交換をするときにさらに上級のタイヤに切り替えるなどすればさらに上質なクルマになるだろう。

ダイハツ ミラ カスタムの 詳細
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