シトロエン C4ピカソ
エンジンは最高出力が143馬力の2000ccを搭載する。車両重量が1600kgを超えており、セレナあたりに匹敵する重さだから、動力性能の面では数値的には辛くなる。この点を踏まえると、4速ATではなく、6速MTベースのエレクトロニック・ギヤボックス・システムを選択すると良いだろう。ギヤ比の割り方が細かくなる分だけ、エンジンパワーを有効活用した走りが行える。
もっとも、このギヤボックスは、ATモードで走っていると変速ショックが大きめだ。フォルクスワーゲンにも同様のメカニズムとしてDSGが設定されるが、それに比べると滑らかさに欠ける。
とはいえ、変速のタイミングを見計らってアクセルペダルを少し戻す動作をすれば、さほど違和感は抱かない。また、マニュアルトランスミッションを自動操作に発展させたシステムだから、左右のパドルスイッチ(右側はシフトアップで左側がダウン)でドライバーが任意に変速操作を行うのが本来の使い方ともいえる。このようなマニュアル操作をすれば、自分で変速タイミングを決めるわけだから、先に触れたアクセルを戻す操作も自然に行える。
シトロエンC4ピカソの走行性能で最も注目される点は、走行安定性と乗り心地のバランスだろう。乗り心地はシトロエンらしいしなやかなもので、路面のデコボコをしっかりと吸収する。そうなれば自ずから柔らかい設定になり、コーナリング時におけるボディの傾きは大きめだ。最大の美点は、このようなボディが傾いた状態で危険回避の操作を行った時に実感する。旋回中のブレーキングはタイヤのグリップ性能を含めたクルマにとって過酷な操作だから、挙動の乱れを誘発しやすい。しかし、C4ピカソでは、ボディを大きく傾かせながらも後輪がしっかりと踏ん張り、ドライバーを慌てさせるような操作には陥りにくい。優れた乗り心地と走行安定性を高次元で両立させている。
この特徴は、ベースとなったC4に比べるとルーフが高い分だけ一歩譲るが、国産車を含め、3列シートのミニバンの中では抜群といえる水準だ。
最高出力143馬力を発揮する2000ccエンジンを搭載している。パワーはもう少し欲しい感じがする。
4速ATと6速の自動変速ギヤボックスを用意しており、6速タイプならきめ細かい変速でエンジン性能をフルに発揮できるだろう。
シトロエンらしく、ソフトな印象の乗り心地となるが、コーナリングでもしっかりと足まわりが踏ん張ってくれるので不安感はない。

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