日産 デュアリス
デュアリスは日産のクルマだが、国産車ではない。イギリスの工場で生産され、日本に輸入されるモデルだ。
ドアを開け、シートに座ると最近のクルマとはちょっと違うフィーリングに戸惑う。シートがすごく柔らかいのだ。じつはデュアリスのシートは、クッション、シートバックともにセンター部分を柔らかく、サイド部分を硬くしている。これは乗り心地とサポート性を両立させるために採られた手法だ。
エンジンを始動し走り出す。エンジンの出力は137馬力で、2リッター4気筒自然吸気としてはごく普通。ただしトルクは20.4kg-mと十分。しかもこのトルクは2000回転で90%を絞り出すのだからイージーさはかなりある。
大地を蹴るような発進加速ではないが、普通に走らせる分には十分なトルクを持っている。ミッションは無段階変速のCVTが組み合わされる。このCVTはかなり頭がよく、エンジン回転だけが上がったり、エンジン回転が一定なのに速度だけが上がったりすることもない。エンジンのトルクを効率よくタイヤに伝えているという印象がある。
今回の試乗ではかなりきつい登り坂もコースに入れた。1.5トン弱のボディに137馬力のエンジンには、ちょっときついシチュエーションではあるが、いらいらするような状況は現れなかった。
長い登り坂ではなく、すぐにコーナーが現れるような状況も手伝っているのかもしれないが、一般的な乗り方なら不満が湧き出るよなこともない。
コーナーでは安定した姿勢を保っている。もちろん、車高とヒップポイントが高めの設定なのでロール感はそれなりにあるが、ダンパーの減衰力不足などはなく、引き締まり感は備えている。
コーナリングで気になるのがインフォメーションが少ないこと。この大きな原因となっているのが、柔らかいシート。柔らかいシートはどうしてもクルマ動きを身体に伝えづらい。本来ならばタイヤ、ショックアブソーバー、ブッシュなどで乗り心地を確保し、シートは硬めに設定するべきだろう。
感心させられるのは静粛性の高さ。本国ではディーゼルエンジンも搭載されるモデルだけに、ボディに要求される静粛性は高い。そこにガソリンエンジンを搭載しているのだから、当たり前といえば当たり前なのだが、静かさについてはSUVのレベルを超えている。
全体的にストレスのないドライブが可能なクルマで、通勤からレジャーまでそつなくこなすという印象を受けた。
2000cc直列4気筒エンジンは、137馬力を発揮する。パワー的には物足りない感じもあるが、トルクが20.4kg-mとたっぷりなので加速感は十分以上なものがある。
マニュアルモード付きのエクストロニックCVTを採用しており、ドライバーの意思に応じた走りが可能となっている。
タイヤのノイズは室内にさほど聞こえてこないので、静かな走りが楽しめる。車高とヒップポイントが高めの設定なのでロール感はそれなりにあるが不安感はない。

日産 デュアリスの 詳細
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