レクサス LS600h
LS600hで凄いのは、高速道路における追い越しなどの中間加速だ。V型8気筒の5000ccエンジンだけでも十分にパワフルだが、アクセルを深く踏み込むと、パワーアップされたモーターのアシストが入る。エンジンは回転を上昇させるにつれて駆動力を高めるが、モーターは極端にいえばオンとオフだけ。瞬時に駆動トルクが高まり、鋭い加速を開始するのだ。この時の加速感は、確かに6000cc級と考えて良いだろう。
中間加速が鋭い割に、発進時は意外に穏やか。それはあえて駆動力を絞っているからだ。レクサスLSに唐突に飛び出す加速感は似合わないと判断し、速度域に応じて駆動力の立ち上がりをコントロールしている。
静粛性も抜群。V型8気筒エンジン自体が静かで、しかもモーター駆動を併用。ATも無段変速式だから、鋭い加速と滑らかな走りを両立させている。
LS600hでデメリットとされるのは、ボディが重いことだろう。ハイブリッドシステムに加え、高い駆動力を効果的に路面へ伝達すべく、トルセンLSDを組み込んだセンターデフ式4WDも装着する。その結果、車両重量は2210kgに達し、LS460より270kgも重くなった。標準仕様のサスペンションでは、素早い切り返しを強いられた時に挙動の乱れを誘発しやすい。横滑り防止装置を中核とした統合制御のVDIMが採用され、大事にはいたりにくいが、それでもLS460で感じる軽快感は少なからず削がれた。
もっとも、この特性は19インチタイヤとアクティブスタビライザーを装着したバージョンS系になると、かなり緩和される。LS460では標準仕様のサスペンションが乗り心地と走行安定性、ハンドリングの軽快感を両立させた点で好ましいが、LS600hではバージョンS系がベストだろう。車両重量の増加によって、同じLSでも460と600hでは、選択すべきグレードが違ってくるわけだ。
5000ccV8エンジンを搭載することで、静かでパワフルな走りを体感できる。さすがはレクサスの最高峰モデル、といった感じだ。
変速は無段変速(CVT)を採用しており、変速ショックのないスムーズな加速を味わうことができる。
バージョンSになるとホイールは19インチになり、重量級のサルーンをゆとりを持って加速させていく。
レクサス LS600hの 詳細
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