スズキ スイフトスタイル
スイフトは、1300cc、1500cc、1600ccと3種のエンジンをラインアップしていたが、ここであえて1200ccエンジンを搭載したのはなぜか?
その答えは乗ってみてすぐに理解できた。それは1300ccよりも良い1200ccエンジンができたからだ。補足しておくと、この1200ccエンジンの詳細な排気量は1242cc。従来から搭載されている1300ccは1328ccで、両者の排気量差は86ccとなっており、正確には100ccの差はない。
エンジンというのは少しでも排気量が大きいほうがパワーがあると思われがちだが、じつはそうではない。いかに効率よくガソリンを熱エネルギーに変換し、その熱エネルギーをいかに運動エネルギーに変えるかがポイントだ。
新しい1200ccエンジンは、1300ccに比べて最高出力で1馬力劣るだけ。最大トルクは同じ数値を実現(発生回転数は異なるが)している。
このエンジンはレギュラーガソリン仕様ながら、11.0という高圧縮比を実現。これが1200ccで高出力を得ている最大のポイントだ。
こうした高圧縮エンジンにありがちなピーキーな性格はなく、乗り味はじつに普通のもの。パワーの出方もスムーズで、低速トルクもなかなかしっかりとしている。
一昔前は高圧縮エンジンといえば、ビッグボアのショートストロークタイプが一般的だったが、このスイフトに搭載された1200ccはボアよりもストロークが長い、ロングストロークディメンションを採用している。
こうした様々な設定が功を奏し、使いやすいフィーリングを持ったエンジンに仕上げられているというわけだ。
また、この1200ccエンジンには、新たにCVTが採用されている。このCVTがエンジン、そしてクルマそのものとのマッチングがいい。
エンジンで発生したトルクを確実にそして無駄なくタイヤに伝えているという印象が強く、アクセルペダルの操作に対する反応もいい。ペダルを踏み込んだときの加速感はもちろん、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキのフィーリングも良い。
下り坂では多少エンジンブレーキに不満があるが、そんなときはセレクトレバーを右にスライドさせSモードを選べばいい。さらにもっとエンブレがほしいときはLモードを使えば不満は起きないだろう。
CVT特有の高周波ノイズも少なく、クルマ全体としての静粛性も高くなっている。
また、サスペンション関係は変更が行われてなく、以前同様に軽快な走りが可能だ。
新設計の1200ccエンジンは、パワフルではないものの必要にして十分な走りを見せてくれる。
CVTを採用したことで、省燃費性能もアップ。無段変速によるスムーズな走りが可能で、女性にも歓迎されるだろう。
足まわりは15インチホイールも用意されており、確かな走りを提供してくれる。見た目のかっこよさだけでなく、走りの良さも魅力のひとつだ。

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