トヨタ ノア
フルモデルチェンジを受けたノアに試乗して感じたのは、全体的に正常進化しているものの、安全装備の拡充や騒音対策といった面での物足りなさもあった。
エンジンスタート時には、キーを携帯していればボタン操作でエンジン始動ができるようになっており、スムーズかつスマートに発進できた。
時速40km〜60km程度での走りでは何ら不満のない滑らかな走りが味わえる。2000ccエンジンに組み合わされる無段変速のCVTが、段つきのない走りを提供してくれる。
ただし、追い越し加速などの場合には、エンジン音やCVTの動作音が少々耳障りに感じる場面もあった。このあたりは、静かなクルマを作るのが得意なトヨタらしく、もう少し洗練した感じを持たせてもよかったのではないかと思う。
また、時速80kmを過ぎる頃から、ドアミラーの部分で発生する風切り音も気になってくる。このあたりはミラーの形状を変えるなどして騒音の低減を図って欲しいところ。
足回りはどちらかと言うと柔らかめで、車線変更などをするときには、少々ハンドルを逆に当てないとちょっと不安を感じることもあった。大柄なボディーなので、慣性や風などの不安定要素の影響を受けやすいのだが、もう少しタイトな味付けでも良かったかもしれない。
また、省燃費化を狙って電動パワーステアリングが採用されているが、その味付けはかなり自然なフィーリングで、特に不安感はなかった。ブレーキも大型のボディーに対応して十分な制動力を持っており、走る・曲がる・止まるの3要素をしっかりとバランスさせているクルマに仕上がっていた。
エンジンはノーマルの2000ccハイメカツインカムで143馬力を発揮する。このほか、バルブマチックと呼ぶメカニズムを採用した158馬力の新開発エンジンもラインアップしている。
組み合わされる変速機はCVTで、無段変速によるスムーズなドライブが可能となっている。
タイヤは195/65R15と標準的なものが装着されている。峠道向きではないが、市街地から高速道路などでの走りでは十分な性能を見せる。
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