アウディ A5
スポーツカーの実力を秘めた、大人のGTカー
レポート=西川 淳 写真=Jun e co.(2008年4月22日)
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その名前が物語る通り、A4とA6の間に位置する、アウディにとっては久しぶりのフル4シーター2ドアクーペである。アウディにとってクーペと言えば、'80年代初頭のクワトロクーペがまず思い出されるはずだ。世界初のフルタイム4WDを積んだ乗用車として衝撃のデビューを果たし、ラリーで大活躍して現在のアウディ=クワトロイメージの基礎を築いた。アウディ史に燦然と輝く、エポックメイキングな出来事であり、クワトロシステム開発の責任者だったのがフェルディナント・ポルシェの孫で、現グループ会長のフェルディナント・ピエヒである。
メカニズム&プラットフォームは新型A4と同様で、今回全く新しく開発されたものだ。ミッション搭載位置を工夫することで、フロントアクスルの位置を前方に15cm移動することができ、結果的にフロントオーバーハング&ロングホイールベースを実現。あごが突き出した、いかにもFF車なスタイリングからも脱却し、前後重量バランスの改善にも役立っている。走りへの好影響もさることながら、眼に見える効果の方が劇的だ。いかに流麗なシルエットを与えようとも、これまでのFFクーペはキャビンよりの前輪位置がバランスを台無しにしていた。それが一気に解消でき、FRクーペかと見紛うばかりのスタイリングを手に入れたのだから言うことなしだ。これができたからこそ、アウディは美しいクーペを作ったのかも知れない。
アウディにとって11年ぶりとなる4シータークーペ。シングルフレームグリルと8個のLEDを使ったポジショニングランプが特徴的なフロントマスク
ロー&ワイドなクーペスタイル。オプションで用意されるSラインパッケージ(写真)は専用サスペンションも装備、車高は10mm下がる
エンジンを縦置きとしフロントアクスルを前方に配置したことなどによる、ショートオーバーハングやロングホイールベースをもつスポーティなデザインと走りに
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