ベントレー コンチネンタルGT スピード
これぞ、新時代のベントレーテイストだ。都合、300kmほど試乗して得た私の結論である。コンチネンタルGTおよび同フライングスパーは、確かにベントレーらしい内外装が与えられていたし、その走りはいかにも現代的で、誰もが易々と高性能を発揮できるという点で、過去のいかなるベントレーモデルよりも優っていた。しかし、ことテイストという点では、そこにVWグループの余韻はあっても、ベントレーらしさを積極的に感じ取るには至らなかった。それゆえ、ベントレー道を極めるならアルナージ、と常々思っていたのだ。
高級車たるもの、単に高性能なだけではダメで、そこに独自の存在感を醸し出すことが必要だ。アルナージ以上には伝統を感じさせる“何か”があったが、新しく登場したコンチネンタルGT系にはそれに乏しかったということだ。まるで新しいモデル、新しいセグメントへの挑戦であったから、それはある意味、仕方のない話でもある。そのことは、当のベントレー開発チームが最も感じていたに違いない。スピードには、新しいけれどもベントレーを感じさせる“何か”がある。高性能を発揮した1つ1つの瞬間に、懐の深さを感じる。それは、腰の強い乗り心地であったり、硬質なゴムまりのような剛性感であったり、ほとばしる圧倒的なパワー&トルクである。それらが全て、他にはない、だからこそベントレーらしいと言える、歴史と伝統に照らし合わせても決して劣ることのない魅力を、乗り手は感じることができるのだった。
新設計の軽量コンロッドやピストンなどのほかエンジンマネージメントシステムも専用となる。コンチネンタルGTと比べ、最高出力9%/最大トルク15%もアップした
6ATはステアリングにパドルシフトも備える
275/35ZR20のピレリ製専用ハイパフォーマンスタイヤを装着
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