ホンダ インサイト
ハイブリッドを意識させない自然な走りの“普通にいい乗用車”
レポート=西川 淳 写真=jun e co.(2009年3月10日)
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最近の自動車関連ニュースの中で、最も“明るい話題”だったのが新型インサイトの好調なセールスだ。月販目標に対して何台、というのは基準が曖昧だから脇に措くにしても、それまで閑古鳥が泣いていた販売点に試乗の列ができるほど来店があったことが、最前線で苦しむディーラーにとってどれほどの救いとなったか。おそらく、他メーカーのセールスマンも、できればインサイトを自分のショールームに置きたいところだろう!
とはいうものの、インサイトに改めて注目すべき新しい技術やコンセプトがあるわけではない。ハイブリッドシステムは、パラレル方式と呼ばれるシビックハイブリッド以来のホンダ方式で、その小型軽量化、効率化、生産性をそれぞれ上げたもの。プリウスのトヨタ方式(シリーズ・パラレル方式)とは違って、電気モーターはあくまでも“補助動力”であり、通常は効率的なガソリンで走るが、加速時や追い越し時にもっと力が欲しいと思ったときにモーターのアシストを得ることで、余計なガソリンを食わないという方法だ。
新型インサイトでは、これにクルージング時などの全気筒休止システムを導入してそこではモーターで走るとしているが、純粋に電気だけで走る状況とは言えない。むしろ、燃費に効くのは、アイドルストップやエコドライブモード、さらにはエコドライブのアドバイス機能といった機能だろう。結局のところ、ハイブリッドカーだからと言って、むやみにアクセルペダルを踏んでは元も子もなく、できるだけ、それこそモーターの出番さえ抑えるような運転ができれば、燃費は向上する。そういう意味では、一人か二人の乗車で、もっと軽くもっと効率的で小さなガソリンエンジンであれば、これくらいの燃費を実現することは可能かも知れない。ハイブリッドという言葉だけに惑わされてはいけないのだ。
1.3リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムをもつ5ナンバーサイズのインサイト。燃費性能を向上させるECONモードを初めとした、低燃費運転を支援するエコアシストも装備
燃料電池車のFCXクラリティのデザインを踏襲したフロントをもつ、低い全高でスポーティさも併せもつ外観デザイン
空力性能が追求され、外観デザインだけでなくアンダーボディに空力パーツも装着された
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