ホンダ アコード
性能に不満はない。しかしアコードらしさが足りない
レポート=西川 淳 写真=jun ne co.(2009年6月30日)
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ホンダの中軸を担うべきビッグネームもこのモデルで8世代目を迎えたわけだが、ミドルクラスサルーン&ワゴンを取り巻く市場環境(特に日本)は悪くなる一方だ。端的に言って、この手のセダンとワゴンが、欧州車以外、全く売れないという状況になっている。それゆえ、トヨタカムリを筆頭に、日産ティアナ、スバルレガシィ、マツダアテンザといったアコードのライバル勢もまた、その活路を北米や中国といった海外市場に見いだし、開発の方針も“外向き”となって、さらに日本の市場がシュリンクするという悪循環に陥った。8代目アコードもご多分に漏れず、そのサイズやデザイン、エンジン排気量を見る限り、軸足を海外市場においたクルマと言わざるを得ない。全体的にアッパーサイドを狙って質感向上を計ったようにも見えるが、少なくとも、趣味性や高級志向の強くなった日本のミドルサルーン&ワゴン市場(=輸入車中心)に真っ向挑んで出来上がったクルマとは言えない。
7代目ではセダンとワゴンを別開発とし、ホイールベースやサスペンション形式などが違ったが、8代目では基本的に同じ土台を使っている。ホンダの説明によれば、以前に比べて積載性を第一に考えるユーザーが減り、逆にセダンと同じ走りを求める人が増えたから、だという。それゆえ、新型からワゴンモデルのことをツアラーと呼ぶことになった。こういった現象は他ブランドにも顕著。ミニバンやトールワゴン、SUVに取って代わられた、ステーションワゴン市場の凋落を象徴するものと言えそうだ。
5角形のメッキグリルとシャープなヘッドライトに連続感をもたせることでワイドさを強調したフロントマスク。価格はセダン270万〜380万円、ツアラー295万〜410万円となっている
キャビン後方を絞り込みコンパクトに見せることでスポーティなイメージを高めた。全長4730×全幅1840×全高1440mm(24iL、写真)
シャープなリアデッキ、短いオーバーハングなどが特徴的なリアビュー。ツインサイレンサーも装備した。制動力や駆動力を制御するVSAと協調して、ステアリング操舵力アシスト制御を行うモーションアダプティブEPSなど先進技術も装備する
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