フォルクスワーゲン シロッコ
ゴルフ+αの演出が上手い大人のシロッコ
レポート=西川 淳 写真=jun e co.(2009年8月4日)
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シロッコと聞いて懐かしく思える人は、相当なフォルクスワーゲンファンか昔からのクルマ好きだろう。ひと言でいえば、ゴルフベースの2ドア(3ドアハッチバック)スペシャリティカー。1974年に初代シロッコがデビューしたときもゴルフTの“先駆け”だったように、約20年ぶりの復活となった三代目も、本国ではゴルフYよりも先にお披露目されている。
その顔立ちは新世代フォルクスワーゲンを象徴するものだ。ワッペングリルをあっさりとあきらめ、逆にグリルを薄くして鋭くスポーティな印象のフロントマスクとした。続くゴルフやトゥーランといった兄弟車がこのマスクを手に入れることになる。フォルクスワーゲンらしからぬ(というと何だか失礼だが)、エモーショナルなスタイリングが目を引く。サイドウィンドウが薄くルーフラインの長いカタチはハッチバックスポーツの常套手段だが、軽快さに加えて適度なボリュウム感など、同じコンセプトのボルボC30あたりと比べてスポーティな演出が上手い。
日本市場に導入されたのは、ガソリンエンジン搭載の2グレードだ。いずれも直噴+過給器のTSIコンセプトで、1.4リッターにはツインチャージャー+7速DSG、2リッターにはターボチャージャー+6速DSGがそれぞれ組み合わされている。ちなみに、フォルクスワーゲンにはゴルフやパサートなど伝統的に“風”に由来するネーミングが多いが、シロッコもそうである。
水平基調の新しいブランドフェイスを用いたフロントマスク。グリル、バンパー、エアインレットによる3本の水平ラインで表現される。ボディサイズはゴルフと比べ全高は65mm低く全幅は20mm広い、全長4255×全幅1810×全高1420mm
シロッコという車名は「アフリカ・サハラ砂漠から地中海に向けて吹く暑い風」に由来する。日本には1.4リッター直噴ツインチャージャーエンジンを搭載したTSI(392万円 写真)と2リッター直噴ターボの2.0TSI(447万円)の2モデルを導入
リアに向かって絞り込まれたキャビンと大きく張り出したフェンダーが特徴的。厚みのあるバンパーでもワイド感を演出する
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