先週はけっこうドタバタだったので、まだ疲れが取れません。駆け足でスイスとフランスを回って来たのですが、帰って何日たってもボーッとした気分が直らないのは、ひょっとして時差ボケじゃなくて、ただのボケだったりして。
スイスはジュネーヴのモーターショー取材、フランスは某新型車の試乗(来月あたり詳しく報告します)だったんですが、「う〜ん、やっぱりなぁ」とか、あらためて考え込まされる旅でもありました。日本、負けてるぜ。
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普段から人間でもクルマでも、日本と外国とかの線引きをしない主義の私ですが、ジュネーヴ・ショーでくらべると、なんとなく違いもわかるんです。場所柄というか、そういう雰囲気のショーなんですね。
私の感覚で言えば、世界の主なショーの中で本当の国際ショーと呼べるのはジュネーヴだけ。もちろんヨーロッパにあるんだけど、どの自動車生産国からも精神的には等距離なんです。会場の展示場所とか広さの割り振りでも、どこかだけ威張って有利とか、ないんですね。そのへんが国際社会で独自の地位を守るスイスらしいバランス感なんでしょう。だから私はジュネーヴ・ショーのことを「クルマの国連」って呼んでるんですけどね。
だけどジュネーヴって、なんであんなに物価が高いんでしょうね。隣のローザンヌもそうだけど。ちょっと洒落た店でお茶しても1000円じゃすみませんもん。こんなショーとか国際会議の時なんか、ホテル代だって東京や京都のウン倍とかすること、あります。F1の時のモナコもひでえもんだと思いましたが、ここも似たようなもんです。
でもまあ、スイスの都会(の中心部)って、いかにもカネありそうな感じなのね。パテック・フィリップとか超高級時計の店がズラッと並んじゃったりして、人の身なりも良ければ、周辺を走ってるクルマも高めのグレード多いし。そんな街にいると、私なんか場違いな感じで、すぐ「だからどうだってんだ」とかヒネクレちゃったりしますけどね。
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逆に言えば、そんな不公平感こそ文化を育む温床でもあるわけで、だからこそヨーロッパが、今でも世界の流行の震源地だったりするわけ。そういう雰囲気の中で開催されるショーだけに、「日本、負けてる」ってわかるんですよ。
何が負けてるって、デザインです。これは人によって好みが違う問題だから、あくまで私の感じで言うんですけど、パッと目に飛び込んでくる強さの点で、たいていの日本車は弱いと思います。なんか翔んじゃってる最近のニッサンを別とすると、後になって「えーと、何が出てたっけな」みたいな感じ、たしかにあります。じゃあ、どこが悪いのかっていうと、悪くないんですよ。そこそこ無難によくまとまってはいるわけ。これって、なんだか日本の世の中とか会社とか、そのまんまみたいに見えます。
ほかの分野でもそうだろうと思うけど、今、クルマ界でデザインって、すごく大切なポイントなんです。だって、機械としてのクルマの作り方って、ロールスロイスだろうとダイハツの軽自動車だろうと、もうそんなに違わないし、そんなこと、みんな知ってるんです。それだけに外観とか室内とか思い切り特徴を出さないと存在感が薄まっちゃうわけ。そんな時、いかにも「みんなで相談して、いろいろな意見を取りまとめてみました」みたいな日本式だと、ぜ〜んぜん自己主張が足りないんです。これでも昔にくらべりゃ、ずいぶん個性的になったと思うんだけど、それは日本で眺めてのこと。ヨーロッパで並列にくらべると、まだまだサラリーマン的に思えちゃうのは本当です。
なぜそうなのかっていうと、メーカーのデザイン部門にセンスがないんじゃなくて、結局は消費者である私たち日本人がそうだからって話になるんだけど、詳しい説明は来週するとして、とりあえず「日本、デザインで負けてるぞ」って報告でした。
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| 国連の街ジュネーブは、レマン湖の南西に位置する都市。そのレマン湖に沿ってゆくと坂の街、ローザンヌがあります。その坂には多くの時計屋さんが建ち並び、時計マニアには垂涎モノ。ちなみに、ジュネーブとかローザンヌとかのオモチャ屋さんは、ミニカーの品揃えが豊富で、大人もなかなか楽しめます。 |
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