頼んでおいたバイクが届きました。BMW ですよ、BMW! 仕事ギッチリで時間ないのにやたら嬉しいもんだから、ちょっとでも合間をみつけると、そこら一回りとか乗って喜んでます。まるでガキです。昨日も、ここ何日かにくらべれば少し涼しかったので、まず参院選の投票に行く前に、朝からちょっくら都内巡察なんぞに出かけてしまいました。ま、皇居をグルッとまわって、市ヶ谷のドトールでコーヒー飲んできただけですけど。そんなわけで、朝から書くはずだった原稿が、トータル3 時間ほど遅れちゃいました。
BMW っていっても伝統のフラットツインとか、縦置き4 気筒のK シリーズとかの、ご立派なもんじゃございません。BMW ん中じゃ一番安い単コロのF650CSです。安いといっても標準車で約108 万円、ABS 付き(私のはこっち)で約115 万円。私の場合はちょっと走った新古車を見つけたんで、諸経費など全部コミコミで、オプションのでかいバッグ(ちゃんとリュックにもなる)まで付けて97万円でした。もう財布スッカラカン。
こんなの、遊び道具にしちゃ高いように思うけど、最近は輸入バイクだからって、日本製よりうんと高価ってわけでもないみたい。ホンダやヤマハでも、600cc 級で90万円、1000ccなら120 〜130 万円ぐらい平気でしますもん。初代のVT250Fが40万円以下で買えたのなんて、ずいぶん昔の話になりましたなあ。
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なんで単コロの650 にしたかっていうと、BMW の中で安いからというより、軽いから。今200kg 以下のBMW って、これしかないんです。やっぱりねえ、いくら強がってみても、200kg 超えるバイクって、けっこうツラいもんがありますぜ。調子よく走ってればいいけど、大渋滞だったり、車庫に押して出し入れしたりを考えると(それに年齢も考えると)、ちょっと尻込みしますもん。
そういえば昔カワサキ750SS (いわゆるマッハの兄貴分)に乗ってたのも、日本のナナハンで車重200kg 以下といえばこれだけだったから。でも、同系の500 よりましだったとはいえ、なかなかの魔車ではありました。乗れば捕まっちゃうんですよ。なにしろ常にアクセル開けてなきゃならないんだから。大排気量の2 スト(3 気筒)だったんですが、アクセル一定でス〜ッと流すなんて穏やかな走り方ができないんですね。ギャ〜ンと加速しちゃ、次の瞬間パラ〜ンパンパンとか減速して、また加速してのくり返し。一定で行こうとするとギクシャクしちゃうんです(そういえばハスラー400 もそうでした)。またこの加速が暴力的でねえ、実際にも速いんだけど、音が下品で凄いの。いや、排気管なんか換えてませんよ。それより吹かすと、空冷のシリンダーのフィンがビヤ〜ンとか共鳴して、一種独特の響きになってたんです。3 本の排気管からの白煙の濃さがいつも違ってたり、130km/h 出すとフレームの前の方がヨレたり、つまり未完成なのにパンチだけ強烈っていう、とんでもないクルマでした。そのうえ私はフロントブレーキをツインディスクに改造したのに、マスターシリンダーは元のままだったからレバーの動きが大きくなりすぎて、いっぱいに掛けるとグリップにくっつきそうになるとか、今から振り返ると乱暴なことやってたもんです。
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で、そのころ青梅街道の善福寺あたりに青果市場があって、時々そこでネズミ捕りをやってたんですが、それを知らない私は、手前の信号でバリ〜ンとかカワサキを吹かしてました。その交差点の反対側にはバイク屋があって、兄ちゃんが何人か、こっち向いて手を振ってました。そりゃマッハのナナハンだもん、カッコイイわけさ。私もすっかり意識しちゃって、信号が青になった瞬間、めいっぱい行きましたね、ギャリ〜ン!ってな感じで。そのまま1 速ギアでリミットまで引っ張って2 速に蹴上げようとした瞬間、アッと思ったけどもう手遅れ、視界の左隅に光電管が見えたんです。そして100mほど先には「止まれ」と書いた赤い三角旗を振るお役人様の姿───というようなことがどうしても避けられないバイクだったんですが、1 速ギアで81km/hも出ることをお国が証明してくれたのが、せめてもの収穫だったでしょうか。
あれっ、ヘンだな、なんでBMW の話がカワサキになっちゃったんだか。そこで無理やり話を戻すと、このF650CSは通称「スカーバー」と言います。なんでもカービング・スキーをもじったネーミングだそうで、ヒラヒラ自由に駆け回れるのが狙いなんだとか。私に言わせりゃ充分ビッグなんで、なーにがヒラヒラだと思ったんですが、ほかのBMW にくらべれば、たしかに軽快なお散歩バイクかもしれません。昔4 気筒のK100に乗って仙台まで行ったら、車体のボリュームが凄くて股裂きになった気がしましたから。そこで私も無理して「うん、これは軽快なんだ、軽快なんだ」と呪文を唱えながら、ちょっとずつ慣れようとしているところです───って、雑談にもなってない今回、まあ、それだけ嬉しいってことで。
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| オプションもろもろを装着したBMW F650CS。重量200kg以下の唯一のBMWということで、熊サンが白羽の矢をたてたということですが、実際のところどうなんでしょう? いつごろ呪文を唱えずに「軽快」を楽しめるようになるのか……。楽しみにしております。 |
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