トヨタ自動車は10月23日、コンパクトハッチバックの新型車「オーリス」を発売した。全国のネッツ店で販売する。日本だけでなく、欧州市場でも拡販も視野に入れており、2007年春からは欧州での販売も始める。
開発テーマは「直感性能」。外観デザイン、室内空間、走行性能のすべてに魅力を持たせ、コンパクトカーの概念を超えることを目指した。
外観デザインはトヨタの欧州デザイン開発拠点である「トヨタ・ヨーロッパ・デザイン・デベロップメント(ED)」が担当。トヨタ車共通のデザイン概念である「ビブラント・クラリティー(活き活き、明快)」に基づき、遠くからでも一目で分かる独自の存在感を目指した。
室内は高級感と使いやすさの両立を追求。ヨーロッパの建築手法である「フライングバットレス」をモチーフに、センタークラスターからセンターコンソールまでを一体化した斬新なデザインを採用し、先進的なイメージを演出するとともに、フトレバーやパーキングブレーキを高い位置に配置して操作性を高めた。ドアの閉まり音、オーディオなどのスイッチ類の操作感の滑らかさなどにもこだわり、1クラス上の上質さを追求した。
優れた操縦性と走行安定性、フラットな乗り心地の両立を目指し、プラットフォームとサスペンションを新開発した。サスペンションは、欧州各国の道路やサーキットコースなどで走り込み、最適にチューニング。ワインディングや高速道路など様々な走行条件で、卓越した走行性能を発揮できるようにした。
エンジンは排気量1797ccの直列4気筒、1496ccの直列4気筒の2種類を設定。ともにVVT−i(連続可変バルブタイミング機構)を採用した。トランスミッションは自動無断変速機「スーパーCVT−i」で、1800cc車にはマニュアル感覚の操作が楽しめる7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを採用した。
パッケージはプラットフォームを新開発したことで、後席の広くフラットな足元スペースをはじめ、中級モデルに匹敵するゆとりある快適な室内を実現。簡単な操作で格納できるリクライニング機構付きの分割式リアシートを採用したほか、多彩な収納スペースを確保した。スマートエントリー&スタートシステム、花粉除去モード付きオートエアコンを採用するなど、快適性と使い勝手を高めた。
安全面では2トンクラスの車両との時速55kmでの全方位カーツーカー衝突試験を実施し、独自の衝突安全ボディーであるGOA(ゴア)をさらに進化させた。前席には追突された際に首への衝撃を緩和するシート構造も採用した。環境面では全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を国土交通省より取得。主なモデルで「平成22年度燃費基準」の+10%、+20%を達成し、グリーン税制による減税措置対象車となっている。
関東自動車工業の岩手工場で生産し、月販目標台数は3000台。消費税込み希望小売り価格は、162万2250〜229万9500円。