トヨタ自動車(株)は、高級セダン「クラウン(CROWN)」のロイヤルシリーズ/アスリートシリーズをフルモデルチェンジするとともに、新機種となるクラウンハイブリッドを5月6日から発売すると発表した。
クラウンはいわずと知れたトヨタが誇る金看板で、純国産設計による初めての国産乗用車として1955年1月にデビュー。以来、半世紀を超える歴史の中でさまざまな派生車種を生み出しながら、トヨタのオーナーカーにおける最上位車種としての地位を守り続け、国産高級車のベンチマークとなってきた。
13代目クラウンの大きなトピックスは、07年の東京モーターショーの会場でお披露目されたクラウンハイブリッドの追加。11代目クラウンでもマイナーチェンジのタイミングでロイヤルシリーズの追加グレードとして「マイルドハイブリッド車」が発売されているが、今回はクラウンのイメージリーダーとして、最初から新機種として設定されている。
ハイブリッドシステムはレクサスGSの450hでも採用されている「2段変速式リダクション機構付THS II」を搭載し、高級車らしい力強い走りと高い環境性能、静謐なEV走行モードなどを実現。また、内装では世界初の「ファイングラフィックメーター」を採用。メーターパネルの全面を高精細なカラーTFT液晶としたこのアイテムでは、従来的なメーター機能に加えて走行制御モードがスポーツの時にはレッド表示になり、エコモードの時にはハイブリッドシステムインジケーターなどの役割を発揮。さらに歩行者検知機能付きのナイトビューシステムの画像表示にも利用される。
このほか、全車に共通の変更点として、車載コンピューターとLANを一新した「電子プラットフォーム」と呼ばれる技術を投入。車載コンピューターの処理能力と通信容量が従来型から2倍以上にアップしたことで車両の統合制御を高度化することを可能とし、VDIMのほか、アクセル操作からドライバーが要求する駆動力を算出してギヤシフトする「駆動力統合制御システム(DRAMS)」を全車に採用する。さらにナビゲーション機能との情報共有で乗り心地や走行安定性を進化させる「NAVI・AI-AVS」、世界初となる高速道路での合流・退出・料金所通過などでのシフト制御による運転支援などによって、クラウンの名にふさわしい卓越した快適性をさらに引き上げている。
また、電子プラットフォームは安全性能にも顕著に貢献し、眼の開閉状態検知機能付プリクラッシュセーフティシステム、カーナビの地図情報を基にした一時停止情報の提供、急制動時にブレーキランプを自動的に点滅させる緊急ブレーキシグナルといった世界初の装備を搭載。全方位コンパティビリティボディや10SRSエアバッグといったパッシブセーフティ技術との組み合わせによって高い乗員保護性能を得ている。
月販販売目標は、5,500台(ハイブリッドは800台)。車両価格はロイヤルシリーズのFR車が368万円〜535万円、同4WD車が410万円〜564万8000円、アスリートシリーズのFR車が374万円〜567万円、同4WD車が411万円〜464万円、5月6日発売のハイブリッド(FR車のみ)が595万円〜619万円となっている。