
外国車勢の撤退が続いた今回の東京モーターショーの主役は、予想とおり蘇ったハチロクことトヨタFT-86、そして発売間近のホンダCR-Zでした。けれども、デザイン面で頑張っているのは決してこの2車だけではありません。そこで、独断で決めた“名脇役”4車について、担当デザイナーに直撃インタビューを試みました。
第1回ホンダ SKYDECK(四輪R&Dセンター デザイン担当 内山慎也氏)
最初はCR-Zの横に置かれていたハイブリッドミニバンのSKYDECKから話を聞いてみましょう。
Q.まず、デザインの方向性としてはCR-Zの上級車という位置づけですか?
A.「いえ、基本的にはインサイト+αという考えで、4620mmというコンパクトな全長の中にプラス2シーターを実現させました」
Q.では、デザイン上のテーマは?
A.「“クリーン”と“ダイナミック”という相反した要素の組み合わせがコンセプトです。クリーンはワンモーションフォルムの上半身で、ダイナミックはフェンダーの踏ん張りで表現しています」
Q.フロントフェイスはCR-Zと近似していますが、これが今後のホンダ・ハイブリッド車の指針なのですか?
A.「それはまだ決まっていません。あくまで今回のモーターショーの中での統一感を出したということです。グリルのクリアフードは空力を意識したメッセージですね」
Q.ボンネット中央の盛り上がりが印象的ですね
A.「真横から見ると分かるのですが、高さのピークがルーフの後半にあります。このバランスをとるためがひとつ。もうひとつはハイブリッドメカがこの中に納まっているという表現ですね」
Q.非常になめからなルーフラインやボディサイド面の意図は?
A.「ワンモーションフォルムは空間を最大に活用するためです。ボディサイドはたしかに滑らかですが、ドアが閉まっていると前後のホイールアーチでキャラクターを強調しているのが分かると思います。長いホイールベースの中で魚の骨のようなしっかりした“芯”を出すため、攻撃的なウエッジはあえて避け“優しさとスポーティ”の両立を目指しました」
Q.今回のコンセプトカーは3車(CR-Z、EV-N)ともリアパネルがブラックアウトしていますね
A.「リアを締めて小さく見せたいという趣旨ですが、あくまでもコンセプトカーとしての表現ですから、今後より熟成が必要ですね」
Q.柔らかなグリーンのホイールの意図は?
A.「ハイブリッドカーとして、非常に軽量なエアロホイールにこだわりました。そのメッセージの意味も含めてグリーンにしています」
なるほど、ありがとうございました。
TEXT:すぎもと たかよし(筆者のブログ http://jt150.cocolog-nifty.com/)