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東京モーターショー2003
待っていたんだ! と心ときめく、真のロードスター・進化版
拡大写真1
マツダ 息吹(いぶき)/2003年(第37回)
World Premiere

何を隠そう、初代“ユーノス”ロードスターには、僕も虜になった。最初は「昔のロータス・エランみたい!?」と思ったが、乗ったら理屈じゃない面白さに心打たれ、カーボンのハードトップをショップに作ってもらったり、エンケイのアルファロメオみたいなアルミホイールを履かせたり、コニを入れたり、ミラーをビタローニにしたり、ステアリングをモモの復刻版にしたり...と、自分好みのモディファイを施して約3年乗った。対して2世代目は、ファンも少なくないしクルマもよくなったが、個人的にはどうしても靡くことができなかった。同じロードスターなのにどうしてだろう...とずっと思っていた。

が、この「息吹(いぶき)」を見せられて、モヤモヤしていた思いが、ものの見事に晴れ晴れとしたような気がした。やっぱり“新しいこと”は大切だ、と思った。2代目ロードスターは、ハードウェアは着実に進化したけれど、気持ちまでその進化感で満たされたかったのである。それが、こんな「息吹(いぶき)」のような姿なら、見ているだけでも素直に「今度はどんな風に楽しませてくれるの?」と気持ちがワクワクしてくるではないか。コンセプトカーだから、ハイブリッドというが、いっそそのシステムごと実現してくれることを強く望みたい。そうすれば、今という時代でも正々堂々と、スポーツカーを楽しむことができる。

それにしてもスタイルは、このままでもいいくらいだ。シンプルで好ましいし、初代ロードスターの特徴的だったエレメンツがそこここにさり気なく“引用”され、実に巧いスタイルだと思う。が、また初代ロードスターのハードトップが使えたりしたら、ガレージの中にしまってあるそれを、いそいそと出してきそう...


筆者:島崎七生人
モータージャーナリスト 日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)会員 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。ユーザーの視点と感覚で、生活スタイルとクルマとの接点を探るのが関心事。自らは某イタリア製セダンに乗り、ケータイの待ち受け画面には、そのメーカーのエンブレムをダウンロード! カーオーディオ&ナビを始め、モノ、音楽、などにも興味をもち、ショートストーリーを手がけることも。自動車専門雑誌、一般誌などで執筆活動を展開。
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