萩原さん:
「では次に構造を見てみましょう。 一般的に「○ピース」と呼ばれる部分が基本構造にあたります。」
キクチ隊長:
「「1ピース」はひとつのパーツでできてるってことですよねぇ。」
萩原さん:
「そうですね、形成されたパーツの数で「1ピース」「2ピース」「3ピース」(※1)と分けられます。基本的に、パーツの数が増えれば重くなるので不利なんですが、重ささえ目をつぶれば、それ以上の利点もあるんですよ。」
キクチ隊長:
「構成部品が増えて、重さが増す...単純に考えると不利な部分しか見えませんねぇ。はてさて、有利な点とは?」
萩原さん:
「まあまあ、焦らずに。それぞれの特性を実物を見ながら確認していただきましょう。
まず、基本になる「1ピース」はシームレス=つなぎ目がありません。一体造形ですから、最も強靭で軽量化に優れているというベストな構造です。
「2ピース」の場合、リムとディスクの2つのパーツから形成されますが、量産されたそれぞれのパーツを溶接によって接合します。接合位置を任意に変化させることが可能で、
1ミリ単位でオフセットのセッティングができます。さらに受注後に組み合わせるオーダーメード方式によって、商品在庫が少なくても幅広くニーズに対応でき、ローコストで済むわけです。
では「3ピース」は?というと... 外リムと内リム、そしてディスクをボルト止めする3つのパーツで形成されているため、メカニカル的な見た目に加え、それぞれのカラーや素材、ポリッシュ加工など異なった選択ができるんです。ファッション性に優れた個性的なデザインの組み合わせが可能となります。
「3ピース」はその構造から、破損時のパーツ交換が可能だとお考えの人も多いようですが、部分的でもパーツ交換が必要なほどダメージがある場合は、その他のパーツにも影響が出ている可能性が高いので、部分交換はあまりお勧めできませんね。」
キクチ隊長:
「あれ? センターキャップが付いているのとないのがありますね。」
萩原さん:
「鋭いですねぇ! これは、単にデザインだけの問題ではないんですよ。
センターキャップの装着には若干の深さが必要になるので、装着部分を厚くする必要があります。また、車種によっては、ハブボスが当たってしまう場合があるので、さらに深さを稼ぐためより厚くなり、つまりホイールの重さが増してしまうんです。したがって、軽さを追求し、スポーティな走りを求めるモデルにはセンターキャップの設定がないんです。」
キクチ隊長:
「いやぁ、考えてますねぇ。ここまで細かい配慮がされているとは驚きです。」
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