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ヒルボネンが完璧な走りで後続の追撃を退けた。デイ2でトップに立ったヒルボネンはこの日先頭スタート。そしてオープニングステージのSS17は距離が31.03kmと長いうえに、滑りやすいルーズグラベルが路面を覆っている。先頭走者のヒルボネンにとっては厳しいコンディションだ。さらに悪いことにヒルボネンのマシンはSS17のスタートでローンチコントロール(発進補助装置)が故障。ヒルボネンはいきなり9秒程度をロスしてしまった。その後ヒルボネンは限界ギリギリのアタックを敢行してステージをフィニッシュしたが、結果は7番手タイム。4番手タイムの2位ラトバラとの差は7秒5に、5番手タイムのローブとの差は26秒4に縮まった。
続くショートステージのSS18ではローブがトップタイムをマークし、ヒルボネンが2番手。ラトバラは細かいミスが重なってしまい4番手タイムでトップ3の順位は変わらず。そして最終のSS19ではラトバラが鬼神の走りでトップタイムをマークするも、ヒルボネンも2位につけ順位は変わらず。さらに、ローブも3番手タイムだったことでヒルボネンの優勝が決まった。ヒルボネンはこれで今季2勝目。今回のヒルボネンはミスが少なく、出走順に関するチームの戦略が完璧に当たったこともありパーフェクトといえるラリー運び。さすがのローブも盤石なヒルボネン&フォードにはかなわなかった。
今回、ヨルダンに続いてまたしてもフォードの出走順戦略の前に破れたシトロエンのボス、オリビエ・ケネルは「こんなやり方を続けられると、こちらも何かしら考えなくてはいけない」と憤慨していた。しかしローブ本人は「ルールで許されていることなのだからしょうがない。僕も逆の立場なら同じ戦略をとるよ」と、クールにコメント。また、フォードのボスであるマルコム・ウイルソンは「ルールを最大限に活用するのがスポーツというもの。それはラリーに限らずスキーや、サッカー、野球でも同じことだ。オリビエはこの世界が短いからわからないかもしれないが、我々は昔からずっとルールの変更にフレキシブルに対応してきた。我々にとって有利な時もあれば不利な時もあったけど、それでもこれまでずっとやってきたんだ」と、コメントしている。
なお、総合4位はヘニング・ソルベルグ(フォード・フォーカスRS WRC07)をパスしたダニエル・ソルド(シトロエンC4WRC)、総合5位はヘニング、総合6位はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2008)という結果になっている。

ヨルダンと同じようにフォードの作戦にバックアップされる形で勝利を手にしたヒルボネン

2位ラトバラをフォードのスタッフが祝福。フォードはこれで100戦連続ポイント獲得記録を樹立

マシンの足まわりの信頼性に問題が生じたため、ソルベルグはひたすら我慢の走りで何とか6位を得た